マルぴょんござる!

マルぴょん それは日本古来より伝わる伝統の味…

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2010-02-03 [ Wed ]
あらかじめ言っておきます。

今回の記事はとても長いです。




それでもなお読んでくれるというのなら

きっとその気持ちに答えれるだけの内容であると思いたいです。




















赤い髪のランサー



















コンコンコン・・・

町は静まり返り夜空に星が満つる時間。

私は夢の入り口手前で部屋のドアを叩くその音に起こされた。

目を開けると窓の外に星空が見える。
カーテンを閉めるのを忘れ寝ていたようだ。
私はベッドから起き上がるとカーテンを閉じようとしたが、つかもうと手を伸ばした瞬間、
誰かの戸を叩く音に起こされたことを思い出した。

そうだ、来客だった。そのために私は起こされたのだ。

目をこすりながら枕もとの時計をみると0時を回っている。

こんな時間に一体何の用だ……。
目の前の壁にかけられた絵画の中にいる黒猫はソファの上で丸くなり睡眠をむさぼっているというのに。

私はその絵を横目に壁のハンガーにかけておいたローブを羽織ると部屋の入り口の戸を開けた。

「誰だい、こんな夜中に」

そこには誰もいなかった。
目に入ったのは向かい側の壁。
左も行き止まりの壁。
右は暗闇の中へと続くホテルの廊下。

ところどころ窓から月明かりが差し込んではいるが人影は見当たらない。

夢だったのか?


…よくあることだ。
私は自分にそう言い聞かせ大きくため息をつくと戸を閉めようとした。

「にゃあ」

その声に私は足元を見た。
そこには一匹の黒猫が座っていた。

猫だ。戸を叩いたのはコイツか。
なんでこんなところに猫がいるんだ。

ここは動物のとまるホテルじゃない。
誰かが連れてきた猫が部屋を間違って私のところまできたのだろうか?
廊下を眺めたが戸の開いている部屋は一つもない。
じゃあどこから?
考えるだけ無駄だ。
野良猫に違いない、第一首輪がないじゃないか。
どこかの隙間からホテルの中に入り込んだに違いない。

「いまから私は寝るところなんだ、悪いがかまってらんないよ。ごめんよ」

私がそう言い戸を閉めようとしたが、今度は猫は何も言わなかった。
しばらく猫と目が合った。

ふと猫は腰を上げると、私の部屋へと入ってきた。

おいおい勘弁してくれ。

私は猫を捕まえようとその後を追った。
すると猫はうまいこと間合いをとって逃げてしまう。
数秒の間そんな感じのことを繰り返していたが、私は猫を捕まえるのをあきらめた。

「勝手にしろ。ここの部屋に一緒にとめてやるから、寝るのだけは邪魔しないでくれ。」

私はそういいローブをソファに投げ捨てるとベッドに横になった。
しばらく静かにしていると猫がベッドのそばまで歩いてきてそこで小さく鳴きだした。

「にゃあにゃあ」

「なんだいお前、腹でもすいたのか?」

「にゃあ」

「はぁ~…、仕方ないな」

私はベッドから起き上がると着替えをすませ部屋を出た。

もう眠気などどこかへ行ってしまった。

「飯、食べに行こうか。バーならまだやってるだろう。猫が入店していいかどうかは知らないがね」

不思議なことに私がそういうと猫は私の後をついて部屋を出た。

私は部屋に鍵を閉めホテルを出た。








-港街シュトラセラト-


建物を外に出ると南東から吹くやさしい潮風が左の頬をなでた。

目の前にはシュトラセラトの中心広場がある。

昼間なら多くの人間が行き来するこの場所も、夜は風の音と波の音と潮の香りに満たされる。

昼間は空を飛び交い時折鳴き声をあげる海鳥たちもいまでは羽音すら立てていない。

私はどこへ行こうか考えていたが、それよりも早く猫が歩き出したので私はそれに続いた。
港へ向かう道の三つ目の交差点を横切ったところで猫が突然左の道を眺め立ち止まった。

「にゃあ」

猫は私の顔を一瞥しその視線の先に目をやった。

見上げた先には暗闇の中にその姿を誇示するかのようにそびえたつ高級ホテルオクトパス。
神話に出てくる巨木を思わせるかのように、まるで空を支える支柱であるかのように、
シュトラセラトにあるオクトパスでなくオクトパスがあるシュトラセラトといわせんばかりの存在感は、
シュトラセラトの人々の誇りでありそしてまた象徴であるに違いなかった。

星空を覆う建物の影によって、真夜中の今でもその姿がありありと確認できる。

最上階以外の明かりはついていない。

私は鼻で深くため息をつき言った。

「あそこで食べたいのか。なんて奴だ、たたき起こした上に身包みまで剥ごうっていうのか?」

私の言ったことをわざと聞き流すように、この猫は私の話を最後まで聞いてからホテルへ向かう道を歩き出した。

あんな高級ホテルに猫など連れて行けるはずも無い。

どこか適当な店で適当な食べ物でもくれてやればこいつも満足するだろう。

私はそう思いながら、オクトパスへと続く道を行く猫の後へ続いた。

だが立ち並ぶ店はどこも閉まっていた。

港町だというのに今日はやけに静かだ。

それともここの区画にはもともとバーが少ないのかもしれない。
きっと海岸沿いの店には海の男達があつまって、
まるで昼間の商店街のようなにぎやかさで日が昇るまで騒ぎ続けているに違いない。

だが今はそんなところで酒を飲む気分では無い。
静かに一杯やりたかった。

店を探しながら歩き続けたが、
とうとうオクトパスの前にたどり着くまで一軒のバーも見当たらなかった。

私はオクトパスを横目に町を北へ進もうとしたが、猫はもうオクトパスへと進んでいた。

「おいおい、待てよ…」

私はその足を止め猫のあとを追った。







-高級ホテルオクトパス-


猫は私を待つわけも無く、オクトパスのエントランスに向かう階段をトトトと駆け上がると、
暗闇のエントランスホールへと吸い込まれていった。

私が猫のあとを追って十数段ほどの階段を上がりきるとホテルのエントランスホールが目前に広がった。

高級ホテルの名にふさわしくその内装は目を見張るものがある。

天井につるされている明かりの消された豪華なシャンデリアが星明かりを乱反射し鈍い輝きを放っている。
それのおかげで店内はうっすらと明るい。

建物の奥には受付が見えるが夜のためか人はいない。

猫は受付の隣で壁にかけられた何かを眺めていた。

私はその隣まで歩いていくとその視線の先にあるものを眺めた。

ホテルの案内表示板のようだ。

エントランスホール、客室、浴場、カジノ。

なるほど。高級ホテルの名にふさわしい設備だ。

そして最上階にはバー『フィロソフィ』。

私が猫を見下ろすと彼はもちろん私を見上げていた。

何かを思うが早いか猫はもう屋上へのポータルへと歩き始めていた。


「まだそこに行くとは言ってないぞ」


猫が言うことを聞くわけが無かった。私はその猫のあとに続いた。


「他に行くところも無いがな」









-高級ホテルオクトパス 最上階-


ポータルを踏んで最上階に転送されると、静かな長い廊下が目の前に広がっていた。

消えた明かりに無機質な壁。

左手一面のフロアガラスの外には星空と暗闇に包まれた地上とが世界を二分している。

足元をのぞくとところどころに明かりが見え、海岸線にある酒場は煌々としている。

私の人生でここまで高い場所に来るのは今日がはじめてだったが、
まさか高きから見下ろした街並みが星空を見上げるものと同じだとは思いもよらなかった。


そのときふと後ろからピアノの音が聞こえてきた。

薄暗いL字型の廊下を奥へ進み右へとまがると部屋が開けた。

壁に看板が掛けてある。

「バー フィロソフィ」

私は店内へと入った。




店内の空間を優しいオレンジ色の光が満たし、その奥ではピアノの演奏をしている女がいた。

どの席にも客はいない。

猫を探したが見当たらなかった。

私はカウンターの席へと進むと腰を下ろし何を頼むか考えながらピアノの演奏を聴いていた。

店内を眺めたがやはり彼女以外誰もいなかった。

しばらくその演奏を聴いていたが、女は私に気がつくと演奏をやめてこちらに歩いてきた。

「いらっしゃいませ。こんな夜遅くにまで足を運んでいただいて嬉しいわ。
でもごめんなさい、今日はもう店をしめなければならないの。私、明日この町をでるのよ」

「それは残念だ。だがどこの店も空いてないんだ。せめて一杯だけでももらえないか?」

「わかったわ」


心の奥で燃えあがる炎を表現したかのような赤い髪、

真珠を思わせる輝きを放つ瞳、

触れると壊れそうなほど透き通った肌、

過去の甘い思い出を香らせるピンクの唇、

すらりと伸びる足に器用で繊細そうな長い指、

そしておもわず視線をひきつける魅惑の谷間。


私はそこから視線をはずすのに苦労した。

しかし美しい女だった。

薄紫色のドレスがとてもよく似合っていた。

私がマティーニを頼むと女はうなずきカウンターに入った。


液体がグラスに注がれる音が聞こえる。

目の前にグラスが置かれた。

私は内ポケットから10000G紙幣を取り出してカウンターに差し出したが、
女は軽く首を振って受け取ろうとしなかった。

「いいのよ、今日はもうお店のマスターはいないわ。
お金を勘定する人はいないの。私のおごりとでも思って頂戴」

「受け取ってもらえないと飲めないんだが」

「困った方ね」

「困った店員だ」


私はそう言い紙幣を内ポケットに戻すと、代わりにタバコを取り出し口にくわえた。

左手でマッチを探そうとポケットに手を突っ込もうとしたとき、
それより早く女は目の前に火の点いたマッチを差し出していた。

「ありがとう」

私がそういうと女はにっこりと笑顔で返事をした。

「なにかリクエストはあるかしら」

「さっきの曲の続きを」



女はピアノの席へ座ると演奏を始めた。

窓の下シュトラセラトの港を照らすいくつかの灯が、港を夜の星空へ浮かぶ夢のように見させた。

私はタバコを吸うとその煙を窓へ向けて吹いた。

窓の外に見える星空に煙がかかったがその煙も数秒で溶けて消えた。

私は吸いかけのタバコを灰皿におきマティーニを呑むと私は女の演奏に耳を傾けた。

私の視線の先で暗闇の中、見えないはずの海で波打っているのが見えた気がした。

彼女の奏でる旋律に海がその身を躍らせているのかも知れない。



私の視線の先、窓ガラスに映る店内で彼女がピアノと踊っている。

星空でピアノと踊る美しい女。
その息遣い、鼓動、躍動、すべてに赤い炎を感じた。
それは常人には持ちえることのできない異常というまでの高温の炎。
彼女がピアノを弾くときにあらわれる本性なのか。
先ほどのおしとやかそうな女性の内面がここまでも激しいとは。


そのとき私は理解した。

炎を宿す心の内面を映し出しているものこそ、あの燃え上がるような赤い髪なのだろうと。
内側に隠しきれずにいた熱い炎が女の髪を赤く染めているのだろうと。
今あのピアノから放たれる旋律、それは彼女の指先からあふれ出した熱が、
ピアノという濾過器を通しこの美しい音楽へと昇華されたものに他ならないのだ。



彼女は演奏を終えると誰もいない客席に向かい一礼をし、
カウンターに戻り自分の酒を作ると私の隣の席に座った。

そこにいたのは氷のように美しくそして水面に静かに広がる波紋のようにしとやかな女だった。


「どうしてまたこんな時間にここへ?本当はこの時間、お店やってないのよ」

「ああ、そうだ猫がこなかったか?」

「猫?」

「そう黒い猫だ。結構細身で…このくらいの大きさの」

私が両手で体の大きさを示したが彼女は首をかしげていた。

「いいえ、みてないわ。ごめんなさいね。その猫がどうかしたの?」

「私は中央広場の近くに宿を取っていたんだ。
さっき今にも眠りにつこうって時に部屋の戸を叩かれて起こされてしまったんだが、
そのお客がなんと猫だったんだ。
にゃあにゃあうるさいものだから眠気が覚めてしまっね。
猫に餌をやるついでにいっぱい飲もうかと思ったんだが
そしたら肝心の猫がいない」

「変わった方。それで、猫を連れてここまできたのね」

「いや、猫に連れられてきたんだ」

「まあ、本当に変わった方ね」

彼女はそう言うと思わず笑みをこぼした。

「でも残念だけど猫は見てないわ」

彼女はそういい店内を見渡した。誰も何もなかった。途中、彼女の視線がピアノで止まった。

私は言った。

「もうあのピアノを弾くのは今日が最後なんだね」

「ええ、そういうことになるわね。できればこの仕事はもう少し続けたいと思ってるのだけれど」

「なぜ辞めてしまうんだい。君の曲を聴くために来る客もいるだろう」

彼女は頬杖をつきながら自分の手に持たれたグラスの中を眺めていた。

琥珀色の液体をもてあそぶかのようにグラスを傾けるとグラスの中の氷が音を立てた。


一口飲むと彼女は言った。

「やりたいことがあるのよ。やらなければならないことと言ったほうがいいかもしれないわね」

「そうか、それなら仕方が無い。何をやろうとしてるんだい?」

「人を探してるのよ。十数年も前私がまだ幼かったときのこと、
私たち家族はハノブの北東にある街にすんでいたんだけど、
とある理由で家族がバラバラになってしまったのよ。
それ以来、世界各国を放浪しながら家族を探し回っていたの。
あるとき父と母がこの町にいることを知ったのだけれど…、ここまで駆けつけたときはもう亡くなっていたわ。
この町で私が来るのをずっと待っていたそうよ。
父が病気で亡くなると、数週間後母もそれを追うかのように…。
それでね、私には一人の兄がいるの。
あまり顔は覚えてないのだけれど彼もこの世界のどこかでまだ生きていると思うの。
父と母の話を伝えないといけないわ。
そして何よりこの世に残された私の唯一の血のつながりのある人間にもう一度会いたいの。
もう誰も失いたくないのよ」


「探しに行くんだね」

「ええ」

「行くあてはあるのかい?」

「古都に行こうと思うの。あそこは人も多いし情報を集めるにはいい場所だわ。
あそこならば新しい仕事を見つけるにはいいと思うの。それにあの町ならば兄に会える気がするのよ」

灰皿においたままにしていたタバコは半分が灰になっていた。

私はその灰を落とすと軽くタバコを吸った。私は言った。

「私は古都を拠点に活動するギルドの副マスターをしてるんだ。
もし本当に古都で仕事を探す気なら私たちのところへ来ないか」

「ええ、本当?」

「ああ、20人ほどのギルドだが昔から続いている名の通ったギルドだ。
情報を集めるにはいいかもしれない」

「私なんかがお邪魔しても大丈夫なのかしら」

「大丈夫、みんな歓迎してくれるよ。それに人手が欲しいんだ」

私がそういうと彼女はにっこり笑った。

「うれしいわ。まるで父と母が私の旅立ちを祝福してくれるかのよう」

彼女はそういうとドレスの胸元に閉まっていたペンダントを両手で握り締めた。

「素敵なペンダントだね。それは?」

「両親の形見よ。幼い日の私と兄が写っているの」

彼女はそういうとペンダントをひらき私に見せてくれた。
ひし形にかたどられた写真の中で可愛らしい少女と男の子が頬を寄せ合っている。

「手がかりはこれだけ…。でもね私、兄に会ったらきっとわかると思うの。
たとえ決定的な手がかりなんて無くても、私と兄、眼が会った瞬間
互いの存在を私たちの体に流れる血が、私たちだけが、
この世に残された最後の家族であることを気づかせてくれると思うのよ」


彼女はそういいきった後、少しうつむいて目を細めていた。

耐え切れずにこぼれた涙が彼女の頬を伝った。

彼女の肩が小刻みに震えた。

「ごめんなさい」

私はハンカチを取り出すと彼女に渡した。

「きっと見つかるさ」

「ありがとう」

「アレックスと呼んでくれ。君は?」

「メイ・リンよ。メイと呼んで、アレックス」

私はうなずいた。彼女もうなずいた。
メイはハンカチで涙をぬぐうと「はぁ」と軽く息をつき言った。

「さ、もうお店を閉めましょう。古都へ行く準備をしないと。朝まで少し休みたいわ」

「わかった。だが最後にもう一度あの曲を聞かせてくれないか」

「気に入ってくれたのね」

「Autumn leave's」

「え?」

「あの曲、Autumn leave'sって曲だろう?」

「知っていたのね」

「ああ。いい曲だからね。それに私のギルドも同じ名前なんだ」

私が胸元につけていた銀杏の紋章を指差しそういうと彼女の顔が笑顔で満ちた。
先ほどの涙がまるでうそのように。
一点の曇りもない笑顔。

やはり美しい女はこうでなければならない。

「素敵な紋章ね」

彼女がピアノの椅子につくと白く美しい指が鍵盤の上を舞った。
私はまた煙草に火ををつけると彼女のピアノの演奏に酔いしれた。


そのとき店の入り口の方で物音が聞こえた。

私がそちらに視線をやると先ほどの黒猫がいた。猫は静かに私を見つめている。

「私をここへ連れてきたのは彼女を古都へ連れて行けって事だったのか?」

「にゃあ」

猫はそう鳴くと廊下の暗闇の中へと消えていった。

私はくわえていた煙草を口元から放すついでに、彼に軽く手を振り別れを告げた。

飲み終えた空のグラスをテーブルに置いたとき、中の氷が音を立てて崩れた。

水気を帯びた氷の艶やかな表面に私とその後ろでピアノを演奏するメイの後姿が映っていた。

夜空の星が彼女の曲に合わせて瞬いていた。








翌日、私たちはホテルをチェックアウトする時間に待ち合わせをしていた。

カウンターで手続きを済ませ外へ出ようとしたとき、
ちょうどやって来たメイが私の襟首にギルド紋章の徽章がついていないことに気がついた。

私達は泊まっていた部屋に戻ると徽章を探した。

だがそれはすぐにメイが見つけた。

「やだ、なくさないでよ。素敵な紋章なんだから」

「大丈夫、もうなくさないよ。ありがとう」



彼女がそういいながら私に徽章を渡そうとした瞬間、私は驚愕した。

ちょうど彼女の後ろにある壁にかかっている絵。

昨日までその中で寝ていたあの黒猫がいないのだ。

彼女のちょうど真後ろにあるため隠れているのか。

私は身をよじってその絵を覗き込んだ。

しかしいない。

昨晩私があの猫に起こされたときいたはずの、絵の中のソファの上で丸くなっていたあの黒猫がいない。

目を丸くしてる私を横目に彼女はその絵を見て歓喜の声を上げた。

「まあ!この絵…、私の両親が描いたものなのよ!昔住んでいた私の家の絵。
なんの変哲もない絵だけどどこか落ち着くのよね。
むかし父が亡くなったとき、生前お世話になったお礼として母がこのホテルへプレゼントしたって聞いてたの。
まさかこの部屋に飾られているなんて。
あなたがこの部屋に泊まっていたのはきっと何かの運命だわ」

「…黒猫も描けばよかったのに」

「ええ、この絵を父が描いたころ、
父は私と猫がもっと成長したらこの絵に描き加えてくれると口癖のように言っていたわ。
その猫ももう会えないところへ行ってしまったけれど。
でもなぜあなたはそれを知っているの…?」


私は言った。


「行こう。古都できっと兄が待っているはずだ」

私はそういうと彼女の手から徽章を受け取り足早にその部屋をでた。

「ちょっと…、待ってよ!」

そんな私に彼女は少々困惑気味だった。

無理もない。

だが私には確信があった。

彼女は古都で再び兄に会うことが出来ると。

天からの加護が彼女にはあるのだ。




シュトラセラトを後に慌ただしく古都へと向かう私たちを一匹の黒猫がいつまでも見守っていた。



「にゃあ」





                 -fin-














作成日 2007/06/13(水)


いつだよ、ってな。


このころの私はなぜかホテルオクトパスがとてつもなく高くそびえたつ外観をしているのだと思い込んでいました。

それゆえこのような描写に。

よくみたらタコさんなのに!

お前らのツラのようにタコさんなのに!

ウソです。

シュトラセラトでマップ移動するときに表示されるおおきい建物をオクトパスだと思っていたのかも知れません。




それじゃあ おやすみ、みんな。
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コメント

大変ロマンチックなお話でした^-^
でも名前はアレックスじゃなくてマルぴょんの間違えでは?w

そして、ずーっと気になってたんだけど、港町「シュトラセト」じゃなくて「シュトラセラト」ですよ!w

ももんが

名前を与えるのは迷いましたが、レッドストーンの世界観を保ちつつキャラクターに命を吹き込むにはやはり名前が必要だと思いつけました。


シュトラセラトの件ですが、きっと先日のアップデートで「ラ」の一文字が入ったんだと思いますよ!



だっていままでずっと気付かなかったもん^-^


にしても誤字とは興ざめも甚だしい
気をつけないとイカン!
読んでくれたみんな、ごめんね。

長いーw
でもメンテ中の良い暇つぶしになりました!
今年はこのパターンで行くのですね^~^

それにしても恐ろしい文才だ

ぶんかっつぁん

おおー、いいですねメンテの暇つぶしにはもってこいだ!

文章なんて発言する前にならいくらでも修正が利く分
人と話しながら適切な言葉を口にするのに比べれば
かなり卑怯な気がしてなりません。

グリム童話みたいな素敵な話じゃね。
夜の街でBARが舞台だから、胃に優しくて安心して読めた
濾過して~ってとこの表現良ね、日常でも同じ様に感じる時があるよ。

ヒマだー^^

抜ける髪のマルぴょんを早く作って><

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マルぴょん

Author:マルぴょん
■プロフィール■
主の教えこそが世界を平和に導くと信じて疑わない「マルぴょん教」の教祖にして、悪の組織ショッカーの戦闘員であるとも言われる伝説の漢である…

■所属ギルド■
エンジョイプレイRS

■ギルドにおける職位■
客員提督(ゲストアドミラル, Guest Admiral)
近年においては一般ギルド員とも言う。

■ご職業■
ウィザード

■レベル■
推定690億
(東京ドーム7個分のビタミンC)

■好きな物■
ぬくもり(あなたの)

■得意な料理■
チャーハン
ペペロンチーノ
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■趣味■
頭突き
墓参り
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